【頑張らない食育】子どもの食事問題は○○で解決!

4年保育の幼稚園に通う娘がいる1児の母、mimuraです。

さて、多くのママとパパが一度は経験するであろう、子どもの”食事問題”。好き嫌いが多くて偏食気味、あまり量を食べない…私も日々色々なお悩みを耳にする機会が多いです。

我が家の娘にも「食べない時期」「食べムラの時期」がありました。今でもたまに“食べないモード”が発動される時がありますが、ほぼ食べ物問題で悩む事はなくなりました。

そんな時期を経て、私が少しずつ学んだ”解決法“をご紹介します。少しでもお子さんの食事で悩まれている方の参考になれば嬉しいです。

そもそも”食事”とは?

2年半程前、娘が離乳食を始めると同時に食育アドバイザーの資格を取得しました。食べ物の添加物や栄養素の勉強はもちろんですが、一番はじめに学んだのが「食事の目的」「食育の定義」でした。

食べる事=生きる事

私たちは、毎日当たり前のように食事をしていますが、食事をする理由はなんでしょう。じっくりと考えた事がある方はおそらく少ないと思いますが、食べる事は生きるうえで基盤となる重要なものです。

「食べた物で体は作られる」と聞いた事はありませんか?
バランスよく栄養のあるものを食べていると毎日元気に過ごせますし、食事を“ないがしろ”にしていると体調を崩しやすくもなります。それは何となく想像つく方は多いと思います。

しかし、食事は体を健康に保つだけではなく“心”や“人格”にも大きく影響を与えると想像した事はありますか?

ただ食べ物を食べればいいわけではないのです。

全てが揃って、はじめて”食事”になる

例えば、とてもいい食材を使って料理を作ったとします。
それを食卓に並べますが「いただきます」もなく、ほぼ無言で食事を食べる。家族みんながスマートフォンを見ながら食事…これでは、心身ともに良い栄養は摂れませんよね。
子どもなら尚更です。日々の生活習慣が体の成長や人格形成に大きく影響する大事な時期ですから、食事の場も大切にしなくてはなりません。

幼稚園を経営している親戚に聞きましたが、子どもにご飯を出して親は目の前でスマートフォンを触って座っているだけで、子どもに何の声掛けも食事のフォローもしない親子が最近増えているそうです。
そのような食事が“習慣”になっている子は、給食やお弁当の時間にみんなで食事をする事に慣れておらず、食べ方やマナーの面でも苦労する事になります。

食事の献立も重要ですが、食べる時の雰囲気や環境もとても大切です。みんなで楽しく食べる事は”食育の定義“でも重要視されている事の1つです。

子どもの”食事問題”は、コレで解決!

性格がそれぞれ違うように、食に対する興味の持ち方もお子さんによってそれぞれだと思いますが、実は一歩踏み込んでみると、色々と見えてくる事があります。

“食事問題”を抱えていた当時の娘を例に、実例と解決出来た方法をお話します。

何が入っているかわからないと食べないタイプ

娘は、離乳食を開始した時から現在に至るまで「お米」がとても好きです。白米はもちろん、最近は雑穀を混ぜて炊いた雑穀米も好きで、特に21種類の雑穀ブレンドがお気に入りで喜んで食べています。

しかしおかずは一時期、長い長い“食べムラモード”が続きました。
食感を変えてみたり、大きさを変えてみたり、味を変えてみたり…ありとあらゆる調理法を試してみましたが、どれもあまり効果はありませんでした。

そんな中で訪れた娘の「お料理ブーム」があっさりと解決してくれました。≪そのお話はこちら≫一緒に冷蔵庫を覗いているうちに野菜の名前を覚えたようで「今日は何をいれるの?」と興味を持ってくれるようになったので「この野菜とこの野菜を入れるよ」と娘の前で見せて作るようにしました。すると、娘はすんなり食べるようになったのです!それどころか「あの野菜、ここに入ってたよ~」と面白そうに野菜探しゲームをしながらあっという間に完食するようになりました。
どうやら娘は「何が入っているかわからないから食べたくなかった」ようなのです。

また、お料理のお手伝いをした日は「自分で作ったから食べよう」と意欲的で効果がありました。

実際に、見て触れて、時には自分で切ってお手伝いをして、“料理が出来る過程”を知る事はとても良い食育になりました。

あまり食べられないタイプ①

“あまり食べられないタイプ”には、いくつかのパターンがあります。
その1つ目は”お菓子”が原因の場合です。

「ウチの子、お菓子ばっかり食べてご飯は全然食べないんだよね~」

こんな会話をした事がある方は要注意です。もしかして、ご飯は食べていないのにお菓子をあげていませんか?
それがお子さんの食事のリズムを狂わせているかもしれません。

娘が1歳半前後の頃、何組かの親子で遊びに行った時に、感激した事があります。
それぞれ自分の子どもにおやつをあげている中で、1人のママが小さなお弁当箱を取り出し小さく握られたおにぎりを食べさせていたのです。

ママは「ウチの子、偏食気味な子だから間食で少しずつ食べさせているんだ」と言っていました。

そうなんです!「間食=お菓子」ではないのです。
間食は本来、“食事では摂りきれない栄養を補うためのもの”と考えられています。その日の食事や行動(たくさん遊んだ等)によって、量や内容も変わります。

間食のために毎回手間をかけて負担を増やす必要はありません。一口おにぎりはもちろん、ヨーグルトやフルーツ(トッピングしても美味しいですよね)、レンジで出来る手作り蒸しパンなど、簡単に用意できるもので十分です。

”お菓子“は断固としてあげてはいけない!という程厳しくする必要はありませんが、添加物や糖分、塩分が多いお菓子は避けるのがベターです。購入する際に、原材料をチェックするクセをつけるだけでも意識が変わりますよ。

「お菓子を”食事代わり“にしない。ご飯を食べない時は”お菓子“はあげない。」
「間食も含めて”1日の食事”として考える。」
これを心掛けると、だんだんとお子さんの食生活の変化が実感出来るはずです。
無理のない程度から試してみて下さい。

あまり食べられないタイプ②

2つ目は「小食」な子の場合です。これは、改善しようがないように思いますよね。小食は体質的なものもありますし、絶対に無理強いは禁物です。
小食タイプも、間食で足りない栄養を補う事が効果的ですが、さらに「視覚」で食欲アップする方法もオススメです。

「視覚」で食欲アップ、にも2パターンあります。

まずは、視覚で“お腹いっぱい”になってしまうタイプの子は、大きなお皿に盛り付けて「量を少なく」見せるのが良いです。
お皿の余白でご飯が少なく見える事で、ハードルが下がり完食しやすくなります。完食がしばらく続くようになったら、様子を見ながら少しずつ量を増やしていきます。
子どもが好きなおかずから1つずつ増やすのがコツです。

反対に、まずは“たくさん食べられた!”と自信を持ちたいタイプの子は、小さなお皿に盛り付けて「量を多く」見せるのが良いです。
娘の場合はお弁当でしたが、自信をつけさせてあげるためにしばらく小さなお弁当に「ぎゅうぎゅう」に詰めて持たせていました。

少し前の、ある日の娘のお弁当です。料理が下手なのは広い心でお許しいただければ幸いです(笑)
私の写真のセンスがないばかりにあまり効果が伝わらずに申し訳ないのですが、写真上の紫のお弁当箱が300ml、下のピンクのお弁当箱が360mlの容量です。
実は、どちらも同じ量が入っています。

娘は紫のお弁当箱の時の方がたくさん入っていたと感じたようで、ピンクのお弁当箱にサイズアップした初日「今日のお弁当、少なかったからあっという間に食べちゃった」と報告してきました。

お弁当の大きさは、このくらいの違いがあります。ピンクのお弁当箱は、仕切りやご飯のケース(?)を中にセットして使っているので、まだ丸々360mlの容量は使っていませんが、自信をつけてからサイズアップした効果で、日々着々と娘ペースで食べられる量を増やしています。

娘とは反対に、視覚で”お腹いっぱい”になってしまうタイプのお子さんは、大きめサイズのお弁当箱を用意して、空間をゆったりと見せるように詰めてあげる事をオススメします。

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頑張らない、楽しむ

子どもは、何の前触れもなく急に食べたり食べなくなったり…ついつい一喜一憂してしまいますよね。

同じ方法を試しても、子どもの性格は様々ですから”合う合わない”はもちろんあります。
食べないモードが長期戦になると、心の余裕もなくなりついついきつく「食べなさい!」と怒ってしまう時もあるかもしれません。

そんな時は、ハードルをうーんと下げて、子どもとの食事をまず楽しむ事にシフトチェンジしましょう。1口でも食べたらOK!そのくらいお気楽な日もあっていいのです。
ママやパパの心の余裕が、案外”食事問題”の解決のきっかけになる事もあります。

たくさんの家庭の食卓が楽しい場になりますように。
全国のママさんパパさん、お互いに食事を楽しみましょうね。

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