つわりはいつからいつまで?ピークは?妊娠初期症状のつわりと漢方薬について

妊娠初期症状であるつわりは胎盤が完成する前、妊娠4~15週くらいまでに見られる症状です。吐きつわりや涎つわり、食べつわり、臭いつわりなど。色々な症状が出るつわりのピークや妊娠超初期症状としてみられるつわり、つわり対策の漢方薬の是非について紹介します。

つわりはいつから始まるもの?

つわりは妊娠4~8週くらいから始まるのが一般的です。

生理前にしばしば体調を崩す方は「生理が近いから体調を崩した」と思っていたけれど、実は妊娠していてつわりに気付くのが遅れた、というケースもあります。

人によって自覚する時期が異なることもありますが、つわりがある方は妊娠検査薬で反応が出た後につわりに気付くことがよくあります。

筆者は上の子を妊娠した時は妊娠8週目から、下の子を妊娠した時は妊娠5週目からつわりの症状に悩まされました。

逆に言えば、妊娠8週を過ぎても体調不良を感じない場合はつわりがない可能性が!妊婦さん全員につわりの症状が見られる訳ではないので、母子手帳をもらう頃につわりを感じない場合は、つわりがないと思ってもいいですね。

生理予定日より前(妊娠超初期)につわり?

女性の中には、妊娠検査薬が反応する前につわりの症状が出て妊娠に気付く方が居ます。

妊娠するとhCGというホルモンが分泌されるようになり、日が経つにつれてホルモンの分泌量が増加。hCGは妊娠して初めて分泌されるホルモンで、初めて妊娠する方にとっては未経験のホルモンが体の中に増えることになります。

女性の心身はホルモンによる影響を強く受ける傾向にあります。このため、hCGが分泌されて直ぐに体調に異変を感じることも!妊娠検査薬は体内のhCG量が一定以上になってから反応するので、妊娠が分かる前にhCGのホルモンの影響でつわりの症状を感じる方が居てもおかしくありません。

多くの妊娠検査薬が反応するのは妊娠5~6週目です。これよりも前、妊娠4週目でつわりの症状を感じ、検査薬よりも早く妊娠に気付くケースもあります。そういう意味では、つわりが妊娠超初期症状になるケースもあります。

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つわりのピークはいつ?

吐きつわりや涎つわり、臭いつわり、眠りつわり、食べつわりなど。つわりの症状は様々で、複数の症状が出ることもしばしばです。

このつわりのピークは妊娠8~9週目くらいと言われています。このピークを過ぎれば症状が徐々に治まると言われていますが、これは人によって全く異なってきます。

筆者の場合、第二子妊娠時は妊娠6週目で既に辛さがMAX!同じ辛さが約3か月間ずっと続きました。ピークもマシもありません。ずっと同じ辛さが続き、ある日、突然ピタッと症状が治まりました。

一般的にピークが妊娠8~9週目と言われていますが、辛さに波があったり、症状が重かったのに唐突に終わるなど、人によって異なると考えておく方が無難です。

つわりはいつまで続く?一回で終わり?

つわりの症状が出る原因は解明されていません。しかし、多くの場合、胎盤が完成すると症状が出なくなります。

胎児と母体を繋ぐ大切な役目を果たしてくれる胎盤は妊娠16週目には完成しています。つまり、つわりは妊娠15週目で終わるケースが多いんです。

妊娠4週目からつわりが始まると、約3か月間症状が続くことになり辟易しますが、つわりは必ず終わります。トンネルの出口が必ずあるので「いつか終わる!」と信じて日々過ごしていきましょう。

なお、妊娠後期になってから再びつわりに襲われる方がいます。この妊娠後期のつわりは吐きつわりが多く、原因は大きくなった子宮が胃を圧迫すること!

妊娠後期のつわりは妊娠初期のつわりとは異質なものですが、赤ちゃんが立派に成長して出産が近いことの表れでもあります。耐えなければならないことが多いのですが、赤ちゃんの成長を信じて対処していきましょう。

つわり対策で漢方薬を飲むのはあり?

つわりが辛すぎて薬などで症状を緩和しようと考えたくなるのは自然なことです。市販薬の多くが「妊娠している可能性がある女性や、妊婦の使用は禁止」となっているので漢方薬を利用する方がいます。

漢方薬なら作用も効果も緩やかで大丈夫、と考える方が多いのですが多くの場合「飲まない方がいい」と考えられています。

多くの薬は厚生労働省の認可を受ける前に治験を行います。治験は薬を人に投与する実験で、どんな作用と副作用が出るのか人の体で確認するもの。薬は治験を行って人に対する作用・副作用を確認した上で政府に認可され、使用が認められます。

この治験に妊婦さんは参加しません。つまり、ほとんどの薬が「妊婦さんが使った場合の作用・副作用、胎児に与える影響は確認されていない」ということ。これは漢方薬も同じです。

多くの医師が「リスクを上回るメリットがない限り、妊婦さんに薬は利用しない」という考えです。どうしても漢方薬を利用する場合は、産婦人科の知識を持つ医師に処方してもらうようにしてください。

つわりは妊娠4週目くらいから始まり、妊娠8~9週目がピークで胎盤が完成する妊娠15週目くらいに終わります。しかし、人によってつわりの期間や程度は異なります。妊娠後期に再びつわりの症状を訴える方も居るので、症状が出ている間は体を休めることを優先しましょう。また、つわり対策として漢方薬を飲む場合は、産婦人科の知識がある医師と充分相談するようにしてください。

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