我が子の困らせ行動には意味がある~アドラー心理学~

今回、教育に関する研究会に行ってきました。
そこで、「アドラー心理学」について学んできましたのでわかりやすく、我が家のあるあるを入れつつご紹介します。

わざと悪い事をする子どもにイラッと経験ありませんか?

「どうしてわざと悪い事をするの?」
「どうして困らせるような事を繰り返すの?」
こんな事を感じた事はないでしょうか。

我が家には3姉妹いるので、わざと相手に対して嫌がらせをしたり、叱られるような悪口を言ったりしているのが見受けられます。
こんなイラッと感じてしまうほどの行動の裏には目的があるのだと「アドラー心理学」の観点では考えているのです。

アドラー心理学とは?

「アドラー心理学」は、オーストリア出身の精神科医アルフレッド・アドラーによって提唱されました。
よく、耳にする「叱らない子育て」などもこの「アドラー心理学」を応用しているものです。
このアドラー心理学は、子ども以外にも大人の心理にも使われているものなので自分自身の考え方なども見返したくなるほどの考え方でした。
アドラーは「育児や教育を通して個人を変えることで人類を救済できる」という考えを根本に持っているので、アドラー心理学は、子育てにおいてたくさんのヒントを与えてくれるものとなっていると感じました。

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自立・社会と調和して暮らせる事を目的に

目的が達成できるにはいくつかのステップがあります。
ますは、土台となる「心」を育てなくてはなりません。
その「心」を育てるには、「問題を自己解決できる能力が自分にある」「人は自分の仲間だ」という自信をつけることだといっています。
子どもにとって一番はじめに出来る仲間が『パパやママ』なのです。
親子の対人関係、コミュニケーションを円滑にすることで土台が出来上がっていくのです。

「褒めるのではなく自信を付ける」「罰する・叱るはしない」「存在を認める」

アドラー心理学では、褒めることをしません。
私も褒める事をしてはいけないという事に驚きました。
アドラーは子どもとは対等であるべきとし、上下関係でなく、横の関係であるべきであるというのが、考え方でした。
褒めてはいけないのではなく、褒める事で「褒めている人の考えを基に、相手を評価している」という事に繋がるからなのです。

例えば我が家の例として上げると。

他の食べ物は沢山食べるけどサラダを食べない我が子に「サラダを食べなさい!」と叱る事はあっても褒める事はしませんよね。
反対に、サラダを沢山食べたら「えらいね!」と褒めてしまいませんか?
では、なぜそこで褒めるのでしょうか?

それは、子どもに野菜を食べさせることをコントロールできたからです。
野菜は食物繊維も豊富で体に良いものなので、親の気持ちをわかってくれた事に繋がってきます。
子どもが、小さければ褒めたり・叱ったりでコントロールは可能ですが、成長にするに従いコントロールは出来なくなります。
親にコントロールされている事もわかるようになり、そのコントロールを嫌がってくるからです。
親の上から目線で、子どもの行動を「正しい」「間違っている」と評価することは成長においてやめるほうが良さそうです。

 

反対に、子どもと同じ目線に立って伝えます。
子どもが野菜を食べた時には、ほめるのではなく、
「サラダおいしそうね!私も食べたくなっちゃった」などで伝えてましょう。

同じ目線で立つだけでも子どもは、見てくれてる事を理解し自分に自信を持つ事が出来るのだそうです。

そして、褒める事になれてしまうと、子どもは褒められることを目的とした行動をとるようになってしまいます。
人が評価してくれない事には、やる気を出せない。やる意味がないなどの感情が生まれてきてしまいます。
そして、勉強に置き換えると、褒められるから『勉強し、良い点をとる』本来の『学ぶ楽しさや喜び』を感じずいつか、勉強が苦しくなってしまう可能性が出てくるそうです。
また、出来ない自分に自信もなくしてしまい、親の目が気になってしまったりなど悪い方向に行きやすくなるのではということでした。

叱る事は、自己肯定感が低くなることにつながります。
親の考えを押し付けてしまう行動が、叱ることにより反発や自信をなくしてしまうのです。

 

ではすでに、困った行動を多く取り叱る事が多いい子どもにはどうしたらいいでしょうか?
子どもが適切な行動をしていても当たり前の行動なため注目する事は少ないですよね。
しかし、不適切な行動には叱り注目してしまいます。

例えば、
起きなくてはいけない時間しっかり起きている。→当たり前の行動なためスルー(注目しない)
起きなくてはいけない時間起きてこない。→非適切行動で叱る(注目する)
このような行動を繰り返していると、子どもは何か注目してほしい時に非適切行動をとればいいのだとインプットしてしまいます。
これでは、注目されたい気持ちが強い子には困ってしまう行動に繋がってしまいますよね。
では、どのようにしたらいいのでしょうか?

適切な行動に→注目する。(ありがとう・助かるよなどの声かけ)
「○○ちゃんが起きてくれるからママは時間通りに動けて助かる」など
不適切な行→注目しない(可能な限り流す)

適切な行動のほうが注目してくれると分ると、適切な行動が増えていきます。
適切な行動の場合の「アイ・メッセージ」を沢山伝えていきましょう。
その行動が存在も認め、自信を付ける行動にも繋がってくるはずです。

まとめ

子育て方法には、ルールも正解もありません。
しかし、子育ては子どもも親も幸せに楽しく生活を送れる事が大切なのは変わりありません。
今回はアドラー心理学の考えからお伝えしたものですので、自身の価値観や家庭の方針に合わせ、活用できそうな部分だけをピックアップして取り入れるのも良いと思います。ストレスのない幸せな子育てを見つけてみてください。

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