「よくきたね」子どもたちとの時間の大切さを取り戻す絵本

【よくきたね】
松野正子/文 鎌田暢子/絵
福音館書店/出版

よくきたね

松野正子さん作の「よくきたね」は、愛する気持ちを伝えてくれる絵本です。

よくきたね

「よくきたね」には、動物の親子が登場します。

『おいでおいでこっちへおいで』
お母さんが優しい表情で愛する子どもを迎え入れる姿が描かれています。

お母さんに駆け寄る小さな子どもたち。
胸に飛び込んだら、お母さんはギューッと抱きしめて『よくきたよくきた いいこいいこ』と言ってくれます。
お母さんの肌に触れて安心した子どもたちの姿が、とても柔らかいタッチで描かれています。

最後は、人間の赤ちゃんとお母さんが登場し
お母さんが優しく赤ちゃんを抱きしめる様子で終わっています。

穏やかな気持ちになれる絵本

 

鎌田暢子さんが描かれているこの絵本の中の動物たち、そして人間の親子はとても穏やかで優しい表情をしています。

柔らかい色使いが見ているだけで心を癒してくれるようです。

この絵本を読んでいると、愛する我が子が初めの1歩を踏み出した日のことを思い出します。
自分の足でこちらに向かって嬉しそうに向かってくる姿に感動し、涙したものです。

でも同時に気が付いたこともありました。
子どもたちの存在が当たり前になると、その感動した気持ちを忘れてしまっていたことに。
子どもたちが自分の膝に座ったり、遊ぼうと私のそばに駆け寄ってくるとき、
生まれたばかりのころは歩けなかった我が子が、自分で一歩を踏み出し私を必要としてくれていることを。
毎回毎回、その大切さを感じずに時間を過ごしてしまっていたのです。

 

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子どもたちとの時間を大切に

子どもたちが自分の元に駆け寄ってきてくれる時間の愛おしさ。
共にふれあい、抱きしめあうことの尊さ。
忙しい毎日の中で、ついつい忘れてしまってはいませんか?

絵本を読んであげる時間さえ、なかなかとれないお母さんお父さんも多いかもしれませんが、
ぜひこの「よくきたね」を子どもたちと一緒に読んでみてください。

きっと、穏やかな時間が流れます。
そして、最後のページのように子どもたちをたくさんたくさん抱きしめてあげてください。

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