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情熱のお菓子メーカー オリオン株式会社の子どもへの想い |

情熱のお菓子メーカー オリオン株式会社の子どもへの想い

【ココアシガレット】に【ミニコーラ】。子どもはみんな大好きな駄菓子や子ども菓子でおなじみの、大阪の老舗菓子メーカー!オリオン株式会社。

70年近くに渡り、子どもたちを楽しませてきた秘訣と、子どもたちへの熱い想いを、オリオン一筋・高岡さんにお聞かせいただきました。

オリオン株式会社

 

 

子どもがみんなお世話になったであろうお菓子、【ココアシガレット】や【ミニコーラ】でおなじみの、《オリオン株式会社》さんにお話しを聞かせていただきました。

親子の時間編集部(以下、編集部)
子どもたちを、あっと驚かせて楽しませてくれる、そんなお菓子がいっぱいのオリオンさん。
実際、私も子どものころ100円玉握りしめて、買いに行った思い出が有ります。

オリオン株式会社 高岡常務取締役(以下、高岡さん)
ありがとうございます。
オリオン株式会社は、創業より子ども菓子専門メーカーとして、新しいおいしさと特徴を持った商品を開発し、お子様たちに夢を提供することで社会に貢献出来る企業となることを目指しています。

編集部 本当に特徴的なお菓子がいっぱいですよね。
【ココアシガレット】に【ミニコーラ】。みんな一度は食べたことが有るお菓子だと思います。

高岡さん 【ココアシガレット】は創業から作っているお菓子なんですよ!

編集部 創業から!では、かなり前からですよね。

高岡さん はい。創業は1948年なので、70年前になりますね。
当時は太平洋戦争が終わったばかりで、国を建て直すのに大変な時代で。
建て直すにもお金が必要で、そこで国が目を付けたのがタバコだったんです。
タバコは当時から高い税収を誇っておりましたから。
今では考えられないですが、当時は国がタバコを買えと促進してたのです。

タバコで特に人気だったのが、ピースと言うタバコで、今でも販売しているのですが、とても人気だったそうです。
レイモンド・ローウィーという、世界的に有名な工業デザイナーが手掛けたパッケージが、大人たちには大人気でした。

そこで、タバコとピースの人気にあやかり、紺色のパッケージデザインに目を付け製品化しました。

 

子どもが主役のお菓子

編集部 【ココアシガレット】からオリオンが始まったのですね。

高岡さん そうですね、特徴ある商品作りはここから始まりました。
大人しか楽しめないタバコを、子どもが楽しめるお菓子に。
私たちは、子どもを喜ばせてナンボだと思っております!

編集部 素晴らしいですね。

子どもはいつだって大人をみています。
お父さんや、周りの大人たちの背中を見て育ちますよね。
みなさんも経験が有りますよね。

子どもからみると、大人はしても良いけど、自分たちはさせてもらえない事がいっぱいあって。
特に当時はまだ戦後で、物資も乏しく、様々なものがぜいたく品だったのです。
だから、大人は飲んだり食べたりできても、子どもにはまだ早い!なんて言われることもしばしばで。

編集部 私たちの世代でも、子どものころ良く言われた気がします。子どもには早いって。

高岡さん 当然大人と同じ物はダメですが、雰囲気だけでも楽しませてあげられないかと。
そして、食べたことのないような新しいおいしさをと。考えて考えて商品が作られてきました。

ココアシガレットがタバコのピースなら、
梅ミンツは、パッケージはダンヒルのライターで、中身は当時の大人の間で流行った仁丹をモチーフとしました。

編集部 商品開発には、そんな背景が有ったんですね。
確かに、タバコを吸っているお父さんのライターをいたずらして、怒られた記憶が有ります。
子どものちょっとした欲求を見過ごさず、子どもの気持ちに着眼した物作りですね!

高岡さん まだこの時代は、今のようなスーパー・マーケットもほとんどなく、当然コンビニなど有りませんでした。
ですがここで画期的なものが出てきて、いっきに広まるんです!

編集部 えっ、なんですか?

 

自動販売機の始まりと普及

高岡さん 今では当たり前になっている、自動販売機です!
自動販売機自体は戦前から有ったそうなんですが、どこでもだれでも自動販売機で買えるようになったのは、1970年代ごろだったと思います。

みなさん知らないと思いますが、1967年に100円札が廃止され、100円硬貨となるのですね。
飲料の世界も、瓶から缶へと大きな転換期と重なりました。
1970年には大阪万博も開催され、時代は高度成長期へと向かいます。

そんな時代の波に乗って、自動販売機も一気に普及していったんだと思います。

編集部 そんな背景が有ったんですね。

高岡さん 当時の自動販売機の写真を見ると、今と違い背がだいぶ高いのですね。
これは、購入対象が子どもではなく、大人であることを示しています。

編集部 今の自動販売機は、子どもでも使えるように、取りだし口や、硬貨の投入口も低くなっていますよね。

高岡さん 売っているのも、コーヒーやコーラと。当時は子どもが飲んではいけないと言われていた、飲み物だけだったんです。
だからこそ子どもたちは、大人が自動販売機に100円を入れて「ガチャン」と出てくる缶コーラを取り出し、「カチャ 」っとプルトップを開ける姿に憧れたのです。

 

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ミニコーラの誕生

高岡さん そんな時代背景も有り、子どもたちの夢と当社理念をあわせてできたのが『ミニコーラ』です。

新しいおいしさは、子どもが飲ましてもらえなかったコーラ味で。
特徴を持ったとは、コーラの缶をイメージしたパッケージ。
大人の様な体験を、夢として提供する。
そんな商品として、発売されました。

編集部 同じ物作りの会社としましては、見習わなくてはならないお話です。

高岡さん 本当は私は、楽しくなければお菓子じゃないと想っています(笑)
楽しいじゃないですか、コーラそっくりのお菓子が有ったらね!

ちなみに、コーラ風のデザインは、しっかり認められているものなんですよ。

編集部 そうなんですね。

高岡さん お菓子って、子どものためのものだと思うんです。
だから目一杯楽しませてやりたいなと!

 

空前の大ヒット

編集部 今でも売れている商品なので、当時はすごかったのではないですか。

高岡さん それはもう(笑)
1977年に発売した時は、こんな乾電池みたいなのが売れるわけがないって言われたんです。
でも翌78年には大ヒット!
トラックの荷物が配送中に盗まれるくらい。どこのお店も完売完売で。
駄菓子屋さんに納品してくれる問屋さんも、在庫の取り合いで。

1ケースで480個入りなのですが、生産が間に合わないで、待ってもらっている注文数量がピーク時には2万ケースも有りました。

編集部 2万ケース!!960万個ですね・・・もう次元が違いますね!
だから今でも販売を続けている商品なんですね。

高岡さん 当時は今と違い、お菓子一つ買うのも対面販売が基本なんです。
今の子どもたちはコンビニに行って、欲しいものをレジに持っていって、お金を払って商品を購入しますが。
あの頃は、駄菓子屋のおばちゃんと会話をしながら、大事な100円玉を握りしめて、何を買うか真剣に悩んで、おばちゃんに相談して買ったものです。

なのでオリオンの商品も、対面販売での営業力や人間力が加味されて、爆発的ヒットになったのだと思います。

編集部 何をするにも、人と人の触れ合いが有った良き時代ですね。

 

大切にしている商品作り

高岡さん 時代は変わっても、私たちオリオンの理念に変わりは有りません。
いつまでも、子どもたちに夢を与えられるような商品作りをしていきたいと思ってます。

中にはおちゃめなパロディ商品も有りますが(笑)

子どもたちがクスッと笑って、楽しんでくれたら良いと思ってます。

そんな私たちの理念に、共感して下さる企業さんも多くいらっしゃいます。

フジフィルムさんの「写ルンです」のパロディ商品「食べるんです」を1990年頃発売したのです。
「食べるんです」を見たフジフィルムさんは、私たちの考え方に共感してくださって、カメラのフィルムのおまけに採用してもらったこともあるんですよ。

編集部 大手企業さんも共感してくれるなんて、素晴らしいですね!

 

オリオンの想い

編集部 きっとこの熱い想いは、子どもたちに伝わりますね!
そして、将来の子どもたちへと引き継がれると思います。
何十年後にも残る、素晴らしいお菓子に巡り合えて感謝です!

最後に、オリオンさんと高岡さんの、商品作りへの情熱、子どもたちへの想いをお聞かせください。

高岡さん 私たちの商品は「見て楽しい、もらってうれしい、食べておいしい、また欲しい」の4つのCを原点にお菓子を通じて、未来の子どもたちのために、社会貢献していきたいと思っております。

 

編集後記

今回の自動販売機工作キットとミニコーラのように、雑貨と食品という業界をまたいで商品企画することで、子どもたちが本当に喜ぶモノづくりの可能性が広がっていくと感じました。

 

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