夫との重くない関係の大切さ

様々な夫婦関係の在り方があります

夫婦関係について語っていきたいと思いますが、皆様に当てはまるわけではありません。
旦那さんのご両親との関係や、背景などは人それぞれ違います。
私の妻としての至らなさも夫の協力なさも理解していますが、楽しくやっていると思えるのは、
お互いに干渉しすぎないからです。
私は几帳面でも綺麗好きでもありませんが、クソがつくほど真面目で完璧主義です。
自分の許せる基準に達していないとイライラして、夫や子どもにあたってしまっていました。
同じような境遇の方の参考になると嬉しいです。

私の夫は平成生まれにもかかわらず「昭和の熱い男」って感じで、外ではお人好しです。
仕事優先で、仕事仲間が困っていたらすぐに現場に飛んで行きます。
人望が厚くアニキ的存在な夫ですが、家では基本的には何もしません。
子育てや家事に口出すことなく、私が座る暇なく動いていてもソファに寝転がってスマホ片手に大爆笑。
頼めば嫌がることなくやってくれますし、夫の身の回りのお世話が必要なわけでもありませんが、とにかく自分ワールドが強く、空気読むことは皆無。

家では自室にこもってずーーーっとゲームしているので、オンラインのゲーム仲間に「奥さん怒らないの?大丈夫?」と心配されるくらいのゲーマーです。
放置していても仲間外れだとは思っておらず好きにできてラッキーと思っている夫です。
むしろ「俺に好きなことをさせてくれてありがとう、本当に出来た嫁だ」と感謝されるくらいです。
私は夫のことをポジティブモンスターと呼んでいます。

今は仏のような気持ちで夫を受け入れている私ですが、以前は夫に腹を立てていました。
常勤で仕事もしていたので、朝も夜もバタバタして時間に追われ身なりを整える暇もないくらい私は忙しいのに、かなり不公平だと思いました。
最初は夫への嫌がらせのために彼のことは何もしない、求めない、干渉しないと決めたのですが、かえって喜ばせる結果となりました。
いつも「ありがとう!!俺は幸せな男だ!」と感謝されます。
彼はスッッッッッゴいポジティブ思考の持ち主ですよね。
人をアテにして生きていないのです。してもらわなくてもいい、でもしてもらったら嬉しいと考える人です。

家と外でのバランスを保ってうまく社会でやっているので、私がどうこう言うことじゃないと考え、夫に求めることをやめ、夫という「謎の生物」をもっとよく理解することにしました。

理想に縛られないように

元々私はドラマのような理想的な夫婦関係に憧れを抱いていました。
私の両親は仲がとても悪く、子どもの頃から些細なことでも喧嘩するところをよく見ていたので、いつも一緒に行動する仲のいい幸せな夫婦に憧れましたが、そんなのは空想に過ぎませんでした。(正直、ずっと一緒はきついですしね)←心の声

赤の他人同士が一緒に暮らすんですから、基本的なことは似ていても生活する上で価値観が違っても不思議ではありません。むしろ一致している方がミラクルです。
結婚前にわかんないの?って言う人がちらほらいますが、分かるわけないじゃないですか。
蓋を開けなきゃ中身は見えませんもの。
私自身が頭が堅く、「こうじゃなきゃいけない」思考が強かったので、もちろん夫にも求めました。求めたことはちゃんと返してくれましたが、価値観のズレはどうしても埋まりませんでした。能天気に見える夫にかなり苛立っていましたからね。

価値観が違う中でも出来ることは歩み寄ることです。
変わってくれない人とやっていくには、合わせるしかないと思いました。

譲れるものはとっとと譲る。譲れないものは何がなんでも譲らない

シンプルにこの二択です。
私は「理想の夫婦」を崩し、「私がどうありたいか」を考えることにしました。

その結果、「私も好きなことをしよう」という結論に至りました。

夫はかなりのご自由人間ですからね。
私だけ自由でいちゃダメなのはかなり不公平です。

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幸せとは何?

哲学的な話になりますが、幸せってなんですか?
実は、ちゃんと答えられる人ってあまりいないんじゃないでしょうか?
ドラマや映画の影響が強く、恐らくほとんどの人がメディアに洗脳されているといっても過言ではありません。
私自身も幸せになりたーいなんてよく叫んでいましたが、幸せがどんなものかもよく分からなかったのです。

夫婦関係が良好であることは大切です。
けれど、夫婦関係を意識する以前に、「私が生きていて幸せだと思わないと」と思いました。
幸せって何?幸せってどんな状態?とひたすら答えを探しました。
答えなんてありません。
お金でも、家でもなく「満たされている状態」が幸せなんだろうなという考えに至りました。

私にとっての「満たされていると感じること」とは、以下の3つです。

ありがとうと言われること

好きなことをして生きていく

私と関わった人が笑っていること

自分の幸せの基準に気づいたら早いです。
幸せのゴールが見つかったら、あとは不必要なものは切り捨てるだけです。
それまで関わっていた人たちと合わなかったら、
縁を切ったり、離職したり、引っ越したり。
私は自分の中にあった凝り固まったこだわりも、よくよく考えてみるとそんなに大切じゃなかったことにも気づき、
極端な話ですが、生き方を変えることに決めました。

忙しいと夫にイライラするし、働けば働くほど時間がなくてお惣菜を買う機会が増えました。
世帯収入は増えても全く満たされなくて、むしろなんのために働いているんだろうって意味がよくわからなくなりました。
丁寧な暮らしがいいなって思ったんです。

私はお金はそこそこでいいから、好きなことをして、大好きな夫と子どもたちと笑って生きていきたいと思いました。
だから、こうしてコラムを書いて細々とやっている所存でございます。

大切なことは頑張り過ぎないこと

頑張ることは悪いことではありませんが、頑張り方さえ間違えなければいいんです。
求めているつもりはなくても夫がずるく思えて、自分だけが損した気分になってしまいました。

・自分がやるべきこと
・やらなくてもいいこと

2つの線引きをはっきり決めて、少々出来てなくても自分を許す甘さも必要だと考えるようになると、夫のことがちゃんと見えてくるようになりました。
「普段あんまり偉そうにしないのに、こういうところはしっかりしてるよな」と夫の良さが分かるようになりました。

そして、すべてに対して敵対心を持っていた私ですが、少し柔らかくなった気がします。

何より私が一番大切だと思うことは次の通りです。

姑のやり方を真似する

お母さんに育てられたように同じことをすると男性は落ち着くみたいです。
言い方は悪いですけどマザコンですよね。
本人もお母さんのやり方が正しいと思ってるはずです。

最初の方は何かあるとすぐ「おかんに聞いてみたら」、「おかんに子どもを見て貰えば」って言ってましたからね。
私のやり方が気に入らんのか!って腹が立っていましたが、今やそんなことで怒ってた自分が小さいなと恥ずかしく思います。
最初は姑のことが好きじゃなく、女としてのライバル視?みたいなのをメラメラ燃やしていました。
夫の食べ方も、お風呂の入り方も、トイレの仕方も汚くて、すべてにイライラしました。
どんな育て方されてきたの!?って思ってましたが、ご勝手夫を矯正するなんてとうてい不可能だと諦めました。
今ではトイレを汚してたら黙って拭き、服を散らかしていたら畳んでます。
娘たちも、夫が汚したトイレを見て「また汚しとるよー!」とか言いながらトイレシートでサッと拭いてくれます。
自分じゃない人が汚したトイレを掃除してあげられる女の子に育ってくれて嬉しいと思います。

せっかく御縁があって一緒になったんだからどうせなら円満がいいと思い、悪い部分を自分好みに矯正しようと考えるよりは、合わせた方がいいと考えて、おおざっぱな姑を参考にしました。
彼の生き方はお義母さんそのものですからね。否定するのもおかしいです。

お義母さんと仲良くさせてもらっているので、何かあって怒られるのは夫の方です。
後ろ盾があるので私はすぐ「あーお義母さんに言おっかなー」って言っています。

相手の悪い部分は触れない

夫はギャンブルをします。
競輪、パチンコスロット、麻雀。
おこづかいの範疇でやっているのならどうぞどうぞと背中を押しています。
やるならとことんやればいいんです。
夫は無茶に散財することはないので、日頃の彼の行いを見て信頼出来るからこそ行かせてあげられますが、みんながみんなそうじゃないとは思います。
依存症レベルだったら病院に連れて行ってあげて下さい。
依存症は病気なのでそれはまた別の話です。

人それぞれ違うのは承知の上ですが、「相手の生態を理解してあげる」ことが、円満になれる秘訣なのではないでしょうか。

束縛はプラスにならない

核家族化の背景もあり、各家庭の事情は外からは分かりませんし介入しようがないです。
だからこそ束縛し合う夫婦も多いと思います。
どうしても「これは許さない」、「こうあるべき」だと押し付け合ってしまいます。

人は誰しも自分こそ正しいと思いがちなので、自分に合わせるよう働きかけます。
しかし、夫であっても妻であっても子どもであっても、誰であっても一人の人間には違いありません。
妻だから行動に制限があるだなんてそんなことありませんし、結婚したからって夫は脇目も振らず家のためにまじめに働けっていうのもおかしな話です。
今は夫婦の在り方は多様化していますが、まだまだ男尊女卑の考え方の人も居るのではないでしょうか。

尊重し合う関係性を築くためにも、女性ばかりが頑張り過ぎないで欲しいと思います。
女性は男性よりも我慢が出来る生き物ですが、女性だけが我慢しても何もいいことはありません。
我慢したらよくなるかもしれない、変わってくれるかもしれないなどと考えても、人は変わってはくれません。
自分を変えれば人は変わるという言葉も聞いたことがありますが、ハッキリ言って変わりません。
けれど、私達には選択が出来るんです。
本当の自分を押し殺す必要はないです。
おかしい、うまくいっていないと思ったら、ぜひ行動しましょう。
苦しい生き方を自ら選択しないで下さい。
自分をダメにしないでください。

旦那さんと健全な関係でいられるように、まずは自分の体を大切にすることから始めてほしいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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