子育てがもっと楽しく!失敗しない母子手帳ケースを選ぶための7つのポイント

大切な母子手帳を汚れや折れから守ってくれる「母子手帳ケース」。妊娠中から出産後まで長く愛用するものだからこそ、お気に入りの一品を選びたいものですよね。

しかし、母子手帳ケースには複数のタイプ・サイズがあるうえ、いまではインターネットを通じて多くのデザインの商品を購入できるようになりました。選択肢が多いぶん「いったいどんな母子手帳ケースを選べばいいんだろう……」と迷ってしまうママも多いのではないでしょうか。

今回は母子手帳ケース選びでお悩みのママ向けに、母子手帳ケースに必要な機能や商品選びの際に覚えておきたいポイントなどを、たっぷり紹介していきます!

そもそも母子手帳ケースって必要なの?

ではまず、母子手帳ケースの必要性についてチェックしていきましょう。

自治体から母子健康手帳の交付を受ける際には、透明なクリアケースを一緒にもらえることも多く「母子手帳ケースって必要なの?」「わざわざ買うまでもないのでは……?」と思っている方もいるかもしれません。

しかし、妊娠中はそう思っていても、出産したあとに「やっぱり必要」と購入するママも多くいます。

それには次のような理由があります。

【母子手帳ケースが必要になる理由】
・出産後、母子手帳とともに持ち歩くものが増える
・子どもをかかえるとバッグの中を探すことも大変
・パパやばあば・じいじに子どもを任せる際申し送りが面倒

出産前はママも身一つで動けるため、妊婦健康診査に必要な診察券や問診票、母子手帳もさほど苦労せずに管理できるでしょう。しかし産後はそうはいきません。

受診する医療機関によって違う診察券、健康保険証に乳幼児医療証(マル乳医療証)、お薬手帳に予防接種の問診票…これらをぐずる子どもをあやしながら、さっと手元に用意する必要があります。

とくにパパの仕事の関係上、ママ一人で育児の負担を背負うことが多い、いわゆる「ワンオペ育児」の家庭の場合、子どもの急病の際や遠方まで出向かなくてはならない乳幼児健診の際など、大きなマザーズバッグの中から必要なものを探し出すのは非常に手間がかかります。

上の子がいる場合や、双子など複数の子どものお世話をしている場合には、その手間はもっと大きくなりますし、出産後に職場復帰するママの場合には、ときにパパや祖父母に医療機関への受診をお願いしなくてはならないケースもあるでしょう。

そんなときに母子手帳ケースがあれば、必要なものを一緒に収納しておけるかけでなく、ママ以外に子どもを任せる際にも、ケースごとまとめて渡すだけで済むため管理がとても楽になります。

忙しい子育て中の日々のなか、ママが心にゆとりをもって生活するためにも、母子手帳ケースは大変役立つ育児グッズのひとつだと言えるでしょう。

では、母子手帳ケースを選ぶ際にはどんなことに注意すればよいのでしょうか。

ここからは、ママとなった皆さんがご自身にピッタリな母子手帳ケースを選ぶためのポイントを紹介していきます。

【ポイント1】母子手帳&出産後の持ちものに合わせたサイズを

母子手帳ケースの購入を検討する際には、まず自治体から交付される母子健康手帳のサイズを確認しておく必要があります。

じつは母子手帳のサイズは地域によってまちまち。自治体によって主に次のサイズの手帳が交付されます。

【母子手帳のサイズ】
・Sサイズ……A6判(タテ14.8cm×ヨコ10.5cm)
・Mサイズ……B6判(タテ18.2cm×ヨコ12.8cm)
・Lサイズ……A5判(タテ21.0cm×ヨコ14.8cm)

もっとも一般的なのはお薬手帳などと同様のA6判・Sサイズですが、近年「もっと書き込みのしやすいサイズの手帳にしてほしい」等の要望から、MサイズやLサイズの手帳も増えてきています。

場合によっては同じ自治体でも「上の子はSサイズの母子手帳だったのに、上の子はMサイズの手帳が交付された」ということもありますので、母子手帳購入はかならず交付される母子手帳のサイズを確認してからにしましょう。

また、妊娠がわかってすぐに母子手帳ケースの購入を検討する方が多いかもしれませんが、その際注意したいのが「妊娠中と出産後の持ちものの量はおおきく異なる」ということ。

妊娠中に必要な機能性だけを考えて母子手帳ケースを選んでしまうと、産後に「必要な持ちものが入らない!」「使い勝手が悪い……」ということにもなりかねません。

【妊娠中に母子手帳ケースに入れて持ち歩くもの】
・母子健康手帳
・健康保険証
・診察券
・妊婦健診問診票
・妊婦健康診査助成券(補助券)
・お薬手帳
・エコー写真
・医療機関の支払い控え
・産科医療補償制度登録証
・入院予約控え
・筆記用具
・お守り等

【出産後に母子手帳ケースに入れて持ち歩くもの】
・母子健康手帳
・健康保険証(本人・子ども分)
・乳幼児医療証(マル乳医療証)
・診察券(本人・子ども分)
・予防接種問診票
・乳幼児健診問診票
・お薬手帳(本人・子ども分)
・医療機関の支払い控え(本人・子ども分)
・筆記用具
・お守り等

産後すぐは、赤ちゃんの定期健診だけでなく、ママの健診や体調不良による医療機関への受診も増えるため、健康保険証や診察券などを母子でまとめて管理する機会も多いでしょう。

また、自治体によりますが、予防接種の問診票が綴られた冊子は母子手帳よりも大きいサイズで作られていることが多く「せっかく母子手帳が入るサイズのケースを購入したのに、問診票の冊子が入らない!」というケースも多くあります。

妊娠中よりも出産後のほうが母子手帳ケースに収納するものが増えること、また母子手帳よりも大きなものを管理する可能性も意識し、ジャストサイズよりも少し大きめのケースを選ぶとよいでしょう。

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【ポイント2】ジャバラタイプかブックタイプか

つづいて、母子手帳ケースのタイプについてチェックしていきましょう。母子手帳ケースはおもに次の2種類のタイプに分類されます。

・ブックタイプ
・ジャバラタイプ

ブックタイプは左右に開くタイプのケース。サイドをファスナーで開閉するものが多く、カードポケットやペンホルダーなどがコンパクトに収まっています。

ブックタイプの母子手帳ケースには、次のようなメリットがあります。
・軽量で薄型のものが多く、かさばらない
・見開き型で、どこになにがあるかが一目でわかる
・ファスナー式なので中身が落ちにくい

ただし、マチ幅が狭くポケットが少ないために収納力に欠ける点は、ブックタイプの母子手帳のデメリットとなります。子どもが複数人いる場合など、何冊も母子手帳を入れると厚みが出てしまい、ファスナーが閉まらない……ということもあるでしょう。

また、子どもを抱っこした状態でファスナーを開閉するのは思ったよりも大変なもの。医療機関の受診では、子どもが泣きぐずることも多いため、開閉のしにくさがストレスとなることも考えられます。

いっぽう、ジャバラタイプはケースのサイド部分がジャバラ状になっており、カードポケットや小物類を入れておくファスナー付きポケットなど、豊富な収納力が特徴の母子手帳ケースです。

そのメリットは次のとおりです
・収納力があり母子手帳だけでなく家族分のお薬手帳などをまとめて持ち運べる
・カードポケットの数が多く、保険証や診察券などをたくさん収納できる
・ボタンやマグネットで開閉するものが多く取り出しやすい

収納力の面ではブックタイプを大きく上回りますが、その分厚みや重さが出るため、バッグの中でかさばりがちなのが難点です。

このように2つの母子手帳ケースのタイプには、それぞれメリットとデメリットがあります。

ケースに入れる手帳の数、カード類の枚数、ほかにも予防接種の問診票など収納しておきたいものの有無、また普段使用するバッグの容量などに応じて、適したタイプの母子手帳ケースを選ぶとよいでしょう。

【ポイント3】汚れに強い素材のものを!

母子手帳ケースには、やわらかい面素材や、撥水加工を施したキャンバス生地、ナイロンなどさまざまな素材を用いた商品があります。

デザインなどに注目してしまうと見逃がしがちではありますが、素材に着目することは母子手帳ケース選びにおいて大変重要です。

子どもが大きくなるにつれ、ママやパパの持ちものにも関心を示すようになってきます。また、ジュースやお菓子、クレヨン等の画材などで、汚されてしまう可能性も高くなります。

母子手帳ケースを汚されてしまった場合、芯材などが使われていると水洗いができません。長く愛用するためにも、ふき取るだけでも汚れが落としやすいナイロン素材のものがオススメです。

【ポイント4】カードポケットや小物入れにも注目

子どもの診察券は小児科だけにとどまりません。皮膚科、耳鼻咽喉科、整形外科……診療科が増えれば、それだけ診察券の数も増えていきます。

また、ときには通帳や印鑑などの貴重品を母子手帳ケースに入れて持ち運ぶこともあるでしょう。

そのため、カードポケットが何枚分あるのか、多目的ポケットがどれだけついているのかなど、購入前にチェックしておくとよいでしょう。

【ポイント5】子どもの人数によって選び分けよう

子どもが複数人いる場合、母子手帳の冊数だけでなく、お薬手帳や診察券など、荷物も子どもの人数に比例して増えていきます。

そのため「1人目のときには十分だった母子手帳ケースも、2人目が生まれると容量不足になってしまい、買い換えることになった」というママも少なくありません。

一人ひとり母子手帳ケースを分けて持ち運ぶという方法もありますが、オムツや着替えなど多くの荷物があるなかでは、少しでも軽く、かさばらない方法で荷物を管理したいもの。

母子手帳ケースを選ぶ際には、現在の子どもの人数や家族計画も視野に入れたうえで検討するとよいでしょう。

【ポイント6】厚さや重さが負担にならないように

母子手帳ケースには、さまざまな素材や仕様があるため、その厚みや重さもまちまちです。

中綿が入って手触りのよいもの、がま口タイプのもの、ラインストーンや金属のタグ等装飾がついているものなど、見た目に魅力的なデザインであっても、いざ使ってみると厚みがあってかさばる、母子手帳等を収納した際に重さが気になる……ということにもなりかねません。

母子手帳ケースを選ぶ際には、できる限り実物を確認し、厚みや重量感などを事前にチェックしておくとよいでしょう。いちど現物を手に取って確認しておけば、インターネット等で商品を選ぶ際にも役立つはずです。

【ポイント7】お気に入りのデザイン・ブランドを

母子手帳ケースを選ぶ際のポイントとして最後にご紹介するのが、そのデザインやブランドです。

似たような機能性の母子手帳ケースの場合、どうせならば自分の気に入ったデザインのケースを選びたいものですよね。

母子手帳ケースというと、あまりデザイン性の高くないものを想像してしまいがちですが、現在は人気のファッションブランドとのコラボレーションなども多く、オシャレなものが多く販売されています。

商品選びに迷ってしまったら、デザインの好みを最終的な判断基準とするのもよいでしょう。

長く使えるものだからじっくりと選んで

母子手帳は、少なくとも子どもが小学校に就学するくらいまでは、肌身離さず持ち歩くものであり、母子手帳ケースはママが長年愛用することになるアイテムのひとつです。

また、子育てがひと段落したとしても、ご自身の健康保険証や診察券、お薬手帳などを管理するのに大変役立つものでもあります。

何年も後になって振り返れば、不安と期待でいっぱいだった妊娠期、右も左もわからずに奮闘した赤ちゃんのあの頃、離乳食を食べてくれなくて悩んだ日々、叱ってしまった夜に寝顔を見ながらこぼした涙……さまざまな思い出が胸によみがえってくることでしょう。

母子手帳ケースは、そんな子育ての毎日を一緒につむいでいくものなのです。

長く愛用するものだからこそ、皆さんもじっくり検討してお気に入りの一品を見つけてくださいね!

執筆後記

筆者の場合、1人目の妊娠・育児中にはブックタイプの母子手帳ケースを使っていました。しかし2人目の妊娠がわかり、荷物が増えたことをきっかけにジャバラタイプの母子手帳ケースに買い換えました。

自分で気に入ったデザイン・大きさの商品を選んだため、2人の育児中の今、大いに活躍してくれています。

いっぽう、使わなくなってしまったブックタイプの母子手帳ケースも、入院時に手渡された書類や医療用リストバンド、使わなくなった補助券の冊子などを保管するのに役立っています。

母子手帳の持ち歩きだけでなく、診察券やカード類の管理や保管など、さまざまな使い方ができる母子手帳ケース。

今回紹介した内容が、皆さんの母子手帳ケース選びに少しでも役立つことを願っています。

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