リビング学習のメリットとデメリットを考えよう。

リビング学習とは

リビング学習という言葉をご存知でしょうか?
子ども部屋などの個室ではなく、リビングの机などで勉強をする学習方法のことを意味します。
保護者の目の届くところで勉強することで、勉強する習慣がつくと言われるなどして
近年で定着してきた言葉だと感じます。

東大生の多くはリビング学習をしてきた、という話をテレビや雑誌などで見聞きしたことがある方もいるかと思います。
今回は、リビング学習のメリット、そしてデメリットとは何かを考えてみたいと思います。

 

メリット。リビング学習で学力アップ!

リビング学習でのメリットはたくさんあります。

リビングという保護者の目が行き届く場所なので、こどもがしっかりと勉強に取り組めているか確認をすることが可能です。
こどもが、問題につまずいたとき、わからない問題があったときも保護者がすぐ近くにいれば、すぐに答えてあげたり、その場でサポートをすることができます。

子ども部屋などの個室で1人で勉強していると「あとで聞こう」と思ってもそのままにしてしまったり、
そもそも「できない、わからない」ということを言い出せなくてうやむやにして、わからないまま過ぎてしまったりすることもあります。

音読の宿題も、やっていないのに「やったからサインして」と言う子もいます。
保護者が気がつけない場合が毎日積み重なっていくと、その子自身の学力に大きく影響しかねません。

常に子どもの学習状態を見て知ることができる点は、リビング学習の最大のメリットだと思います。

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リビング学習は学習机の購入不要?

子どもが小学校入学する際に、多くの家庭が購入していた「学習机」。
わたしも子どもだったころ、大きくて立派な学習机を買ってもらった事を覚えています。
机には本棚がついていてライトもついていて、キャラクターの絵が描かれた机シートなども付属でついていました。

時代はかわり、学習机は大人になったら使わない、もっとシンプルなものをと言われるようになってきました。

リビング学習だから学習机いらない、という家庭も増えているようです。
部屋も狭くなるし、リビングのテーブルで勉強するなら子どもの学習机は購入しないという考えの方もいます。

実はうちの娘が小学校に入学する際、わたしがこの考えでした。

「学習机は買わない。」

おじいちゃん、おばあちゃんたちには本当に買わないのか?と何度も聞かれましたが、同世代のママ友からは「うん、うちもリビング学習するから買わないよ」と共感されることが多かったです。

リビング学習、思わぬデメリットが!

リビング学習は、よいことばかりと思われがちですが、いざスタートさせてみると思わぬデメリットも出てくることもあります。

基本、リビングはみんなが集まる場所です。
ごはんの時間になれば、テーブルには食事が並びます。
パパは仕事から帰ってきたら、ゆっくりくつろぎながらテレビを見たいと思うかもしれません。

子どもが机で学習や作業をしたい時と、夕食などの時間帯が重なった時どうするか。

パパや他の兄弟などが、テレビやゲームを楽しみたいときどう対応するのか。

子ども中心で、子どもが学習中は学習優先と決めているのであれば問題ないです。
そうでない場合は、リビング学習を取り入れるためにはある程度、家族の中でのルールづくりが必要になってくるのではと思います。

リビングでテレビがついていれば、勉強していてもテレビのほうを見てしまう子が多いと思います。
しっかり出来ているように見えても、大きく集中力を削がれている可能性があります。

またダイニングテーブル1つで学習させようとしている場合は、より注意が必要です。
1つの机でたくさんの作業を行うのは結構大変です。

子どもが学習したあとは、消しゴムのカスなどが散らばりますし、わざとではなくても、ペンや鉛筆がテーブルについてしまうこともあります。
片づけが苦手なお子さんの場合は、文房具やテキスト類がテーブルの上に出たままになることも珍しくありません。
食事の時間と学習時間が重なるときは、子どもの学習を一時中断させなくてはならないケースもでてきます。

個室で自分の学習机があったほうがいいケースも。

リビング学習を取り入れたけど、やはりデメリットを感じるという方は、気が付いた時点でリビング学習ではなく、別の方法を取り入れることを考えてみましょう。

我が家は結局、娘が1年生から4年生になるころまでリビング学習を続けていましたが、次第にデメリットを多く感じるようになりました。
最終的に本人の希望もあり、4年生後半時期に学習机を購入して子ども部屋に置きました。

個室に学習机を置いたことで、勉強する時間と遊びの時間の区別がはっきりとでき、どちらも集中して取り組むことができるようになったと感じています。

個室にしたことで
家族とのコミュニケーションや、子どもの学習状態の確認が難しくなることを心配していましたが、これは親の方が意識的に子どもと関わるように接して行くことで、ある程度補って行けることだとも思います。

子どもが学習する時間は、親も子ども部屋で過ごすのもよいと思います。
とはいえ、子どもの横にずっと張り付いて勉強を見守るわけではありません。

少し時間を作って、子どもと一緒に親も本を読んだり、一緒に勉強する姿を見せることも子どもの学力アップへ繋がっていくと思います。

まとめ

学習方法にどれが正解、ということはありません。

リビング学習に限らず、どのような方法もメリット、デメリットがあります。
それぞれのおうち、お子さんに合った方法をよく考えて、学習環境を整えてあげることが一番だと思います。

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