子どもと一緒にホタルを見に行こう。

家の近くでホタルは見られますか?最近、昔のようになかなか近所でホタルを見ることが難しくなりましたね。しかし、都市部でもホタルが見られる場所は存在します。都市部でホタルは見えるの?と思うかもしれませんが実は条件さえそろえば都市部でも、見られる場合があります(郊外が多いのですが)。どんな条件でホタルを見ることができるのでしょうか、実際ホタルを見にいくときの注意点、ホタルを見る時、どんな点に注目したらよいかお話ししたいと思います。

ホタルの生息条件

1.水の深さ
ホタルの生息に適した水の深さは10cmから40cmです。

2.流れの速さ
ホタルの生息に適した流れの速さは、1秒間につき10cmから30cmです。

3.川幅
ホタルの生息に適した川幅は1mから3mです。

4.日照時間
ホタルの生息に適した日照時間は、1日に4時間から5時間です。
正午頃、水面に直射日光が当たっている場所とそうでない場所が同じ面積であることです。

5.陸地
草で覆われていて、上の露出はほとんどない、湿性の植物の土で湿りを保っていることです。

6.岸の状況
ホタルの生息に適した岸の状態は自然の岸であることです。

7.空間
河川は側道よりも1m以下を流れていることです。一方が林、多方が水田や畑であることが多いです。河川上に適度な空間が必要です。

以上の7つの条件で、ホタルが発生しやすくなります。ホタルの見られる場所で上記に書いた7つの条件を参考にどんな環境になっているか調べてみましょう。

ホタルの一生

1.産卵(6月)
ホタルのメスは、成虫になってからすぐ卵を産みます。1匹から約500個から1000個の卵を水辺の湿ったコケなどに産みつけます。真夜中から夜が明けるまで光りながらクリーム色の卵を上手に産みます。

実際、ホタルを見つけやすい時期は6月で、産卵の時期と重なります。

2.ふ化(7月/卵期間約1カ月)
卵から約1カ月でふ化した幼虫は、すぐに水中に落ちて水の中で成長していきます。

3.幼虫(8月から来年の4月~水中生活約9カ月)
ふ化して水の中に落ちた幼虫は、次の春まで水の中で成長します。水の中では、いつも石の下に隠れてカワニナ具をモリモリ食べて成長します。

4.さなぎ(5月/地中生活約40日)
春の雨の日幼虫は光りながら陸にあがり、土の中をもぐってさなぎです。大人になるまで後少し、土の中で約40日間我慢します。

5.成虫(6月)
大人になると雨で土がやわらかくなった日に外に出ます。オスが先に羽化し、1週間遅れてメスも羽化します。

草むらに入らないでホタルを見ることができるのは6月です。また6月はホタルが成虫になって光を放って飛んでいるので他の季節にくらべて見つけやすいのではないでしょうか?

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ホタル体の秘密

6月中旬が見頃で、雨上がりの蒸し暑い無風の夜にホタルが発生しやすいです。成虫になってからの寿命は約2週間です。

ホタルは生まれてから死ぬまで一生光り続けています。さて、なぜ光り続けるのでしょうか?ホタルは、幼虫のころ外敵に襲われると、特異なにおいを出して身を守ると考えられています。外敵は『光るホタル=くさくてまずい』ということを学習して、光る餌さえ食べなくなります。つまり光がにおいとともに外敵に対する警告信号になっています。

ホタルのオスとメスの違い
オスの特ちょう
発光器が2つで、メスよりも発光器が大きいです。水辺を飛び回っているのはほとんどがオスです。オスは飛びながら光ります。

●メスの特ちょう
発光器が1つで、葉っぱの上に止まってオスの発光に答えて光ります。草や木の葉にじっとして小さな光を放しています。

ホタルはオスメスともに光っていますが、オスとメスでは特ちょうが大きく違うこと、光る目的が違うことを頭に置いておきましょう。

光る目的は、最初は警戒の意味で飛んでいますが、後々は求愛などのプロポーズをする意味で光ることが多く、光ることによってホタルがお互いにコミュニケーションしています。

ホタルの光り方に注意して見てみましょう。

ホタルを見る時の注意

ホタルを捕まえません。
ホタルの寿命は短いので故意に連れて帰るなどしてはいけません。

光は厳禁。
ホタルは強い光を嫌うので、車のヘッドライトは消しましょう。懐中電灯やカメラのフラッシュなどは控えましょう。

生息エリアを汚さないようにしましょう。
川が汚れているとホタルが住めなくなるので、ごみはきちんと持ち帰りましょう。

草むらに入りません。
ホタルを踏んでしまうかもしれないので草むらに入りません。

地元住民への配慮をしましょう。
近隣の住民への迷惑になる大きな声や物音を出さないようにしましょう。

ホタルを見る時のポイント

写真をとるスケッチするなど記録しましょう。
ホタルがみられる場所が、どのような環境か、写真をとるスケッチするなど記録しておきましょう。

6月が一番観察しやすい。
6月は成虫になりホタルが空中を飛び回るので最も見つけやすいと言えるでしょう。

オスとメスで光り方の違いを見分けましょう。
オスとメスで光り方が違いますので、オスとメスを見分けてみましょう。

マナーを守って観察するようにしましょう。

以上がホタルを見る時のポイントです。子どもと一緒にホタルを見に出かけてみませんか?

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