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子育て新システムによっておきた幼稚園の現実~経営方針が変わる場合は園選びに要注意~ |

子育て新システムによっておきた幼稚園の現実~経営方針が変わる場合は園選びに要注意~

幼稚園激戦を経て入園できた幼稚園、入園当時は激戦から解放ができこれからの幼稚園生活に期待をふくらませていました。プレクラスも充実していたので今後次女の入園も兄弟枠で入園は第1子の子どもより入園しやすいと考えていました。

しかし、子育て新システムのおかげで入園事情が急変、私はこの子育て新システムで地獄を見てしまったのです。

子育て新システムという言葉を皆様はきいたことがありますか。
子育て新システムとは、保育所と幼稚園を一体化する「こども園」構想など、子育てを社会全体で支援する新しい枠組みです。導入されてからかなり年月がたちました。子育て新システムはたして良かったのでしょうか。

いいえ、私のように損した人もいるのです。
なぜ、子育て新システムが私にとって損だったのか、長女と次女が通った幼稚園を例に、お話ししたいと思います。

自治体の保育事情

保育園

認可保育園はフルタイムで働いていないと入れません。1次保育はありますが、パートタイムで働く人が優先され、リフレッシュで利用したい、上の子どもの幼稚園行事で下の子どもを預かってほしいなどの理由では利用はほぼできません。

幼稚園

1.幼稚園激戦区と言われていて、人気の幼稚園はプレ幼稚園から入園が必要です。

2.定員がオーバーになると抽選を行う幼稚園や、人気の幼稚園は面接の様子(おむつがはずれているかいないか)で入園者を決める幼稚園があります。

3.幼稚園浪人者がいます。

4.公立幼稚園は人気がない、閉園
公立は2年保育、私立は3年保育が支流でほとんどの保護者が3年保育の幼稚園に子どもを入園させるため公立の幼稚園は人気がありません。人気がないので閉園された園が多数あります。

5.私立は手がかかる子はお断り
私立幼稚園は手がかかる子はお断りされる場合があります。人気の幼稚園になればなるほど手のかかる子どもはお断りされます。

こども園

私の暮す自治体には2つあります。以前、幼稚園だったところは0歳児から受け入れが可能になりましたが、以前保育園だったところに、1号認定で入るには狭き門のような気がします。

子育て新システム前の幼稚園の様子

長女と次女が通った幼稚園は、子育て新システム前は激戦区では珍しく誰でもウエルカムの幼稚園でした。プレから入れなくても入園でき、長女は年少から入園しました。

通うのに坂が激しいところにあり、バスがない、給食がない、そんな幼稚園でした。

 

クラスの数

クラスは年長、年中、年少と縦割りクラスで、5クラスありました。

子育て支援、プレクラスの充実

子育て支援も充実していて、0歳児から通える母子一緒のクラスが週2回、2歳から通える母子分離クラスが週2回、3歳になったら毎日通える満3歳児クラスがありました。

希望者には集団登園

希望者には朝、ある一定の場所に人が集まり、幼稚園の先生がその場所にむかえに来てくれ、幼稚園まで歩いていく集団登園がありました。

誰でも、ウエルカムで年少から入れるという雰囲気もあったことが幼稚園の決め手の1つにもなりました。また、集団登園は強制参加ではなく、子どもの体調にあわせて参加できました。集団登園は小学校に行く練習ができてよかったです。

他の幼稚園すべてが駄目で、最終的に長女と次女が通った幼稚園に飛び入りする子どももいました。

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子育て新システム後の幼稚園の様子

長女が年中の時に子育て新システムがスタートしました。長女と次女が通った園は次のように経営方針が変化しました。

集団登園の廃止

集団登園は、園側の幼児受け入れ問題などで廃止されました。

満3歳児を縦割りクラスに入れる

プレクラスで満3歳児クラスのお部屋があったのですが廃止され、満3歳は年長、年中、年少の縦割りクラスに入れられました。

クラス数、募集人数を減らす

幼稚園激戦区で幼稚園浪人者がいるのに、クラスも5クラスから4クラスに減らされ、満3歳児が縦割りになったことで募集人数も半数近くに減らされました。

プレクラスから入園者が殺到

在園時に未就学児がいる親が2歳児クラスからの入園の願書を出す人が殺到しました。だから、次女は2歳児から入れる予定だった2歳児クラスの入園を待たされる、言葉の発達が遅いと言う理由で満3歳児としての入るのに本来の予定より半年も待たされました。

今までは誰でもウエルカムの幼稚園だったのに、子育て新システム導入によって、手がかかる子ども、問題がある子どもをお断りする園に変わりました。つまり、激戦区にある他の幼稚園と同じような状況になりました。

今では2歳児のプレクラスにすら入ることが難しくなり、親子で通うプレクラスに通わないと幼稚園に入園できるかあやしくなりました。

子育て新システム前と子育て新システム後の変化

私にとって大変な思いをした子育て新システム

私にとって子育て新システムのメリットは何もありませんでした。子育て新システムが原因かはっきりはしないのですが、幼稚園側が園児減らしをおこなったのは、子育て新システムが導入されたことがきっかけで、園児数を減らした理由に行政が大きくかかわっていたそうです。なぜ、私が子育て新システムによって大変な思いをしたのかというと理由は次の5つがあります。

送迎の手間が増えた

2歳児クラスにいる次女と縦割りクラスにいる長女で送迎時間が異なりました。おくる時は30分園庭で待たされる、おむかえは11時30分と14時で2回しなければいけなくなりました。

発達を理由に入園お断り、延期

子どもの発達がゆっくりであることを理由に入園をお断りする、延期させられる事態が発生しました。次女もその1人です。

子育て新システム前はあまり子どもの発達を指摘すること、発達が問題で入園をお断り、延期をすることがなかったのですが、子育て新システム後は発達を指摘するケースがふえ、保護者に発達検査を受けに行きなさいと言うなど、保護者に不愉快を与えるようになりました。

家柄をチェック

私の家は、旦那が仕事で、夜が遅い、夜勤あり、土日は必ず出勤、お客様の都合で休みも自由に取ることができません。だから幼稚園行事にほとんど参加できません。だから、父親と母親の両方が参加する行事は本当に肩身が狭いのです。

子育て新システム導入直後の長女と次女が通った幼稚園は、母親しか行事に参加しない子どもの入園を渋りました。また、兄弟が幼稚園にいたら、入学金が半額になるので、在園児が幼稚園にいるというだけで入園を延期させられるケースが出てきました。

高圧的な態度をとるケース

仕事の都合で「もう少し早く行事の日程を教えてくれたら助かるのですが…」と伝えると、「文句を言ってくる保護者だ」と受け取られてしまった保護者がいました。要望を聞き入れてもらえなかったうえに、子育て新システム導入直後、幼稚園側に冷たい態度をとられるようになったそうです。

また、私は幼稚園のやっていることに疑問を感じ、問いただしたら、「文句があるならやめてもらって結構です」など意味がよくわからない態度をとられたことがありました。

保護者会費の値上げ

園側が園児数を減らしたことにより、PTA会費が年間で2000円もアップしました。2000円アップ賛成か反対か保護者の意見を聞くアンケート、そのアンケートには名前を記入しなければならなくチェックされます。実際、アンケートを提出していなかったら電話がかかってきました。名前を書く必要があったので反対すると誰が反対しているのかすぐにわかります。そういう状況だったので反対したくても反対できずその場の雰囲気に流されて賛成した保護者が多いのではないでしょうか。

まとめ

長女次女が通った幼稚園は、このように子育て新システムで私は大変な思いをしましたが、子育て新システムでいい思いをした人もきっといるでしょう。はたして、子育て新システムは良かったのでしょうか。本来、幼稚園だった場所に0歳からお預かりを行う園も増えてきていることは確かです。

入園当時は良い園だと思っていても入園後、園の方針が変わり思っていたのと違う園に変化することもこれから十分あると思います。幼児教育無償化など子育てのことが日々変わろうとしています。園を選ぶとき、これからの経営方針を園側にきいておいた方が良かったのかもしれません。もし、園側が経営方針を変えようとしているならば経営方針変更後、自分や子どもに損がないか十分検討のうえで園を決める必要が出てきます。

みなさんが、私のように経営方針の変化で苦労をしてほしくないとおもい今回コラムを書かせていただきました。ぜひ、これから子どもの入園を控えている保護者の方はこの情報を参考にしてみてください。

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