待つ事も大切なしつけ

8歳の息子と5歳の娘をもつ母親です。
出産前から現在までフルタイム勤務を続けています。

私の体験や、その時々で感じた事が皆さんの参考や励みになればと思います。

しつけとは?

子どもの成長と共に、様々な危険やいたずらに直面する機会が増える事でしょう。

子どもにとっては未知の発見により、嬉しい気持ちや楽しい気持ち、やり遂げたい気持ちが溢れ出し、夢中で行動しているだけなのです。
しかし、親としては大切な我が子を危険にさらしてはいけない。
人様に迷惑をかけてはいけない。
大切な物を壊されたくない。
など、様々な「親の都合や理由」により、子どもの好奇心を中断させていませんか?

そもそも、しつけとはどういう意味を持っているのでしょうか。

「人間社会・集団の規範、規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞い(規範の内面化)ができるように、訓練すること。」

という事です。

要約すると、子どもにどう育ってほしいのか、何を身に付けてほしいのか、家族や社会が期待していることを、自主的に動けるよう教えていくこと。期待する行動が習慣になって、考えなくても自然とできるように注意を促していくのがしつけと言えるのではないでしょうか。

「怒る」と「叱る」の違い

子どもに注意を促す時、叱っていますか?怒っていますか?

そんな事考える間もなく言葉を発してしまっている事と思います。

しかし、「怒る」と「叱る」の違いを知ることは、とても重要な事です。
「怒る」と「叱る」の違いを知る人は少ないのではないでしょうか。

たとえば、
「怒る」⇒不満や不快なことがあって、我慢できない気持ちを表し発散する。腹を立てる。

「叱る」⇒間違った行動や良くない点を指摘し、改めさせ正しい行動を教えること。

と全く異なる意味を持っています。

子どもにとって、意味も分からず頭ごなしに「怒られる」のと、自分のやってしまった行動を共に振り返り、正しい事を教えてもらい「叱られる」のでは天と地の差。
言われた事を受け入れられるか、受け入れられないかと二分します。

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一呼吸おいてまってみて

そんな事は言われなくても分かってる。という声が聞こえてきそうですね。

私の体験談です。
私自身、フルタイム勤務をし、子どもは保育園に預けていたので毎日が時間との戦いでした。
○時までにご飯食べて、○時に風呂入れて、○時に歯磨きして寝る。というスケジュールで、正直、仕事中よりも帰宅してからの方がテキパキと忙しく動き回っていました。
子どものちょっとしたいたずらにも敏感で「それはダメ〜!」と頭ごなしだったように思います。

しかし、ある日の事。
病院受診の際、子どもが靴を履くのに不慣れで、時間がかかってしまいました。
私は自分で靴を履けるようになってもらいたかったので、手を出さずにジっと待ちました。
すると近くで見ていたおばぁちゃんに
「待つのって、手伝う事より大変な事よ。よく頑張ったわね、ママ」
と、私が褒められたのです。

普段の私を知らず、そんな言葉をかけてくださったおばぁちゃん。
でも、その言葉にハッとしました。
子どもがせっかく興味を持ち頑張ろうと取り組んでいる事に、時間が無いから、汚れるからなどの理由で親が手を出す。
ありがちですよね。

でも、そんな時、一呼吸おいて待ってあげてみてください。
手助けするのではなく、出来るとこまでやらせる事。
なんでも止めさせるのではなく、少し見守る事。
怒るのではなく、叱る事。

大切な事に気付けるかもしれません。

人間そんなにスグには変われない。
分かっています。
最初は時間の許す時だけで良いのです。
回数重ね、比較してみると、怒って怒鳴るより、叱って分かり合ってすぐ仲良しの方がお互いストレスフリーな事に気付くはずです。

ただただ待つ事も、子どもにとっては大切なしつけの一つですよ。

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