意外な効果が?塗り絵が子どもに与える発達刺激

大人の脳活グッズとしても定着した塗り絵。
子どもに何となくさせているけど、いたずら書きくらいにしか見えない。小さいから仕方がないのかな?

実は、塗り絵には子どもの発達を促す効果的な刺激がたくさん詰まっているのです。
机を汚す、ぐしゃぐしゃにして終わってしまうからもったいない、などの理由でお子さんに塗り絵をさせないのは残念です。
幼児期の塗り絵が体や心にどんな影響を与えるのか見ていきましょう。

文字を書く訓練になる

色鉛筆やクレヨンを使って塗り絵をすることは、文字を書く訓練になります。

まず、基本となるペンの持ち方が身に付くからです。持ち方がしっかりしていないと、意図したところに上手に色を塗ることができませんよね。そのために手指の神経が育って、持ち方を工夫することができる様になるのです。

ペンの持ち方は、スプーンとも近いのでお箸持たせる訓練としても理にかなっています。
また、クレヨンは塗っているときに折れてしまうこともあります。これによって、どのくらいの力で鉛筆を使わなくてはいけないかということも学習できるのです。

色を選ぶことで選択する力が育つ

どの色を選ぶか、選んだ色をどこに塗ろうか、という過程を通して思考力が育っていきます。

最初のころは全部一色で塗りつぶしてしまっているかもしれません。でも、慣れていくと
「ここはお花だから赤にしよう」
「車は青にしよう」
などと、自分で世界観を作って色を選んでいけるようになるのです。

この選ぶ、という行為は、自発性を養う上でも重要です。親や周りの大人は、ここは葉っぱだから緑でしょ。などと声かけせずに、好きなようにやらせてやることがポイントです。

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意識を集中させることができる様になる

細かい枠に沿って色を塗っていくことで、その形に意識が集中していきます。

10年ほど前から、学校で授業に集中できなくてすぐ席を立ってしまう子どもの姿が社会問題になってきました。
これには様々な原因があるのですが、幼児期から対象に注意を集めるということを経験しなかったこともその一つだといわれます。

塗り絵は、決まったルールの中で自分の好きなことができるという規則と自主性の遊びです。
自分で絵を選ぶことや、作業に集中することで、成長して後も学校の生活にスムーズになじんでいけるかもしれません。

おうち時間を過ごすのにもおすすめなツールです

外出が難しい時でも、塗り絵のように自宅で静かに取り組める遊びが身に付いている子どもはママも楽でしょう。

小さいうちから取り組んでおくと、急に外に出られなくなったとしてもストレスがたまりません。

一度塗ってしまって終わりではもったいないので、塗り絵の本を買ったら本体は残しておいてページを複写して使うことをおすすめします。
一度塗ったテーマでも、違う色にするとがらりと印象が変わるもの。
100円ショップでもいろいろな塗り絵本が売られています。

手軽に購入出来て、子どもの脳の発達にも有効な塗り絵。好みの本を一緒に探してみてはいかがでしょうか。

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