事前に知識を身につけよう!クループ症候群を知っていますか?

4年保育の幼稚園に通う2歳の娘がいる1児の母です。
まだまだ少ない育児経験ではありますが、少しでも参考にしていただけるところがありましたら幸いです。

さて、今回は「クループ症候群」についてのお話です。
皆さんは、クループ症候群を知っていますか?先日、我が家の娘がクループ症候群を発症しました。幸い、娘は軽症で済みましたが、重症化すると命を落とす事もあるとても怖い病気です。

事前に症状や対処法を知っておくと、いざという時に落ち着いて対処する事が出来ます。

クループ症候群の特徴

クループ症候群とは、声帯の周りが細菌やウイルスで炎症を起こす病気です。0歳~6歳のお子さんがかかりやすく、風邪の症状から始まり、だんだんと症状があらわれます。
受診した小児科の先生から伺ったクループ症候群の症状を少しご紹介させていただきます。

声が枯れて、特徴的な咳が出る

声帯の周りが炎症で腫れて声がかすれて出づらくなり、犬の鳴き声やオットセイの鳴き声のような特徴的な咳が出ます。本当に特徴的なので、異変にすぐ気づきます。娘は、オットセイの鳴き声のような咳でした。

呼吸困難、高熱が出る

腫れにより気道が狭くなっているので、呼吸困難になる場合があります。息を上手く吸い込めなくなり、息を吸うたびに大きな呼吸音がします
夜間に突然起こる事が多く、発作が起きた場合は重症化する前に救急病院を受診する事をオススメされました。
今回娘は発熱しませんでしたが、クループ症候群は高熱が出る場合もあります。

他にも、顔色や手指の色の変化がないか、水分はとれているか等しっかりと状態を観察するように教えていただきました。

クループ症候群になったら

クループ症候群の発作は本当に突然で、子どもの苦しそうな様子を見てとても不安で焦ってしまいます。私は事前にクループ症候群の事を知っていましたが、それでもとても怖かったです。
ここでは、クループ症候群の対処法をご紹介します。

落ち着かせる

咳が止まらないのと息苦しさでパニック状態になり、なかなか泣き止まなくなるのですが、泣くとさらに呼吸困難になり危険です。まずは、お子さんを落ち着かせる事が大切です。

娘の発作は夜中の3時過ぎに突然始まりました。寝ていて突然息苦しさを感じたようで「何か変だよ~!苦しいよ~!」と大泣きでした。体を起こして“縦抱き”して背中をポンポンと叩くと、だんだんと呼吸と咳が落ち着いてきました。
寝たままの体勢だと咳も出やすいので、咳が出始めたら体を起こしましょう。

水分補給

咳をすると喉が乾燥するので、水分補給も大切です。あまりに咳がひどい時に飲むと吐いてしまう事もあるので、咳が落ち着いてきてから、温かい飲み物を少しずつ何回かに分けて飲ませてあげましょう。温かい飲み物は、加湿効果もあるのでオススメです。
反対に、冷たい飲み物は気管が収縮して咳が止まらなくなる事があるので、咳が出ている時は避けた方が良いです。

今回の発作の時は、夫が適温にさましたお湯にハチミツを入れたものを用意して娘に飲ませてくれました。ハチミツには抗菌作用があり、咳をしずめてくれる効果があります。
おかげで発作が落ち着き、娘はその後また眠る事が出来ました。

※1歳未満の乳幼児にはハチミツは与えないようにしましょう。

#8000に電話、救急病院へ

#8000を知っていますか?#8000とは、こども医療でんわ相談の事です。
休日や夜間、お子さんが急な体調不良や怪我をした時に「すぐに病院に行った方がいいのか」「どんな対処をしたら良いのか」すごく迷った経験、1度はありますよね。
そんな時に、小児科の医師や看護師さんからアドバイスをもらえるのが#8000です。
#8000とダイヤルすると、住んでいる地域の相談窓口に転送になります。

我が家も娘が生まれてから、何度もお世話になっています。今回も相談しました。
娘が落ち着いてまた眠り始めたので、すぐに救急病院に行かずにそのまま様子をみても大丈夫と言われました。
症状は落ち着きましたが、念のため次の日に小児科を受診して薬をもらいました。その後悪化する事もなく元気に過ごしています。

しかし、クループ症候群は一刻を争うケースがたくさんあります。息が苦しそうで顔色が悪い、熱が急激に上がる、咳が止まらない等あきらかに様子がおかしい場合は、落ち着くのを待たずにすぐに救急病院を受診して下さい。

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知っていれば、怖くない

娘のクラスメートのママさん達にクループ症候群の事を話すと、半数以上のママさん達がクループ症候群を知りませんでした。上にお子さんがいるママさんも「初めて知った!」と驚いていました。周りや自分の子どもが発症した事がないと、なかなか知る機会はないのかもしれません。
クループ症候群に限らず、事前に症状や対処法を知っていると適格な判断が出来ますし、素早く対処が出来ます。子どもの体調不良や怪我は突然起こります。知識を身につけて、子どもの日常をサポートしていきましょう。

この体験談がクループ症候群を知る1つのきっかけになり、お役に立てていただけたら嬉しく思います。

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