我が子がいじめられたら…。日常的に子どもとコミュニケーションをとることの大事さ

自分の子が学校でいじめにあったら…。どうしたらいいのか、だれに助けを求めたらいいのか分からない。

それよりも不安なのは、お子さんがいじめられていることを話してくれないことです。

お母さんが大好きな子どもは、心配を掛けたくない一心でだまって耐えてしまうんです。
でも、それでは問題は解決しません。まずは話してくれる親子関係を作りましょう。

理想は友達のようなフランクな状態。接し方のコツを紹介します。

小学校でいじめをうけた長男

以前、短い時期ですが長男が学校でいじめを受けたことがありました。

物を隠されたり壊されたり、廊下でとおせんぼうをされたりからかわれたりしたのです。

幸い、加害者の子どもが転校したことで長期化せずにすみました。ですが、感じた憤りとショックは今でも忘れません。

こうした学校での対人関係は、先生の目も届かないことが多く知らないうちに深刻化していきます。

長男の場合はすぐに発覚しました。それは、本人が話してくれたからです。

「僕は小学校になんか入らなきゃよかった」

こんな思いをするんなら、小学校に入らなきゃよかった。

これは、いじめを打ち明けてくれた時の彼の言葉です。親としてとてもショックでしたが、それでも内にしまい込まずにこうして言葉にしてくれたことはよかったと思っています。

「僕は最近いやなことがあった」
夜、子ども達と一緒に過ごしているときにぽつりと話出したのです。

どうしたの?何があったの?と問いただすと、先のようなことを話してくれたのです。
話すのはつらかったと思います。でも、吐き出してくれたことで私も事実を知ることができました。

「子どもは対等な存在」という考え方

「家族はクルー」
という考え方を忘れないように心がけています。同じ船に乗って一緒に協力して海を進んでいくように、それぞれが自分の果たす役割を持った対等な存在である。

どんなに小さくても子どもは大切な「仲間」です。その思うところを受け止め、自分の考えもストレートに伝えます。

「私はこう考えているんだけど、君はどう思う?」
「私はこう思うけど、それは私がそう考えているだけで、君には違う意見があるよね」

ポイントは、
・小さいからと言ってあなどらないこと
・親だからと言って押し付けないこと
です。

目線は高すぎず低くすぎず、話を聞くときは真摯に耳を傾ける。難しいようですが、大人を相手にしていると思えば意識が変わります。

考える力も言葉にする力も、子どもはちゃんと持っているんです。そのことをまず理解しましょう。

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思ったことをなんでも話しあえる関係に

子どもに自分のことを話してもらうには、親も自分のことを子どもに話します。

こんなことを話したって分からない…。と思わず、仕事が大変だよ、とか今日はいいことがあったよと話してあげてください。

理解するのは難しいかもしれませんが、大人が自分のことを話してくれると、子どもは自分も大人になったような気がして満足できます。

そして、相手が自分のことを開示してくれると信頼感が生まれ、子どもも自分のことを打ち明けてくれるのです。

親子の会話が大切なのはこうした点にあります。いじめや人間関係のトラブルのような、深刻なテーマこそちゃんと話してほしいですね。

何気ない会話でいいのです。言葉の受け渡しがスムーズにできる親子をめざしてください。

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