子どもの脳を活性化!ワーキングメモリを鍛えよう。

ワーキングメモリとは

 

はさみ

 

みなさんはワーキングメモリ(作業記憶)という言葉をご存知でしょうか?

簡単に言うと、作業のための記憶。

なんらかの知的な作業を行う際に、情報や記憶を短時間、保持しておき処理すること。

つまり、脳のメモ帳のような役割を行うのが「ワーキングメモリ」です。

長く覚えておく必要はなく、作業が終わったら忘れてもいい記憶のことです。

生活していく中で、誰もが日常的に使っている能力でもあります。

読み書き、学習、運動などにも大きくかかわっています。

 

ワーキングメモリの力は人それぞれと言われています。

発達障害などの方の場合は、サイズが小さい場合もあるようです。

集中力が弱い、忘れ物が多い、気持ちと行動の切り替えが苦手、読み書きが苦手、計算が苦手・・・などの場合は、ワーキングメモリのサイズが小さいことが関係している場合もあるようです。

また年齢と共にワーキングメモリの力が落ちていくということもわかってきています。大きなストレスなどを受けた場合も低下するようです。

 

ワーキングメモリを鍛えよう

 

文房具

 

ワーキングメモリは脳の前頭葉の「前頭前野」の働きが大きく関わっていると言われています。

脳トレアプリなどもありますが、今回は子どもと一緒に、遊びを通して出来るワーイングメモリの鍛え方をご紹介します。

 

1.  後出しジャンケン

 

子どもとジャンケンをします。

子どもには「後出しで、必ず勝つように出してね!」と伝えて行います。

 

慣れてきて、簡単になったら

今度は「後出しで、必ず負けるように出してね!」と伝えて行いましょう。

 

人間の脳は優れているので、何回も行っているとすぐに慣れて簡単になってきてしまいます。

慣れるまでの間、脳の前頭葉はものすごく活発に働いているのです。慣れてしまうと、前頭葉の働きは鎮静化してしまうそうです。

脳が活発に働いてそのあと鎮静化していく、これを繰り返すことで脳の働きはどんどんよくなっていきます。

 

2.逆さ言葉あそび

 

子どものときに、自分の名前を逆さまから読んだことがある、というパパ、ママも多いのではないでしょうか。

言葉を逆さまから読むことも、ワーキングメモリを鍛える遊びの1つです。

最初は、短い単語からスタートします。

大人が「りんご」など、単語を言ったあとに、子どもが逆さま言葉で「ごんり」と言います。

3文字の単語が簡単なら、4文字、5文字と増やしていきましょう。

また、慣れてきたら、逆さま言葉で会話にも挑戦してみましょう。

 

 

難しい長い言葉を、逆さま言葉で言える人が優秀、ということではありません。ワーキングメモリを鍛える遊びで、ちょっと難しいけど頑張ったらできそうだな、ということを行うのが「脳トレ」になるのです。

大人は子どもに出来るようになることを求めがちで、結果がでればそれでよし、と終ってしまいがちです。しかし、出来ないな、と一生懸命取り組んでいる時が一番脳が活性化されている瞬間です。そのことを忘れないように、親子で楽しく取り組めるといいと思います。

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